2007年07月17日

浴衣の手入れ法

9月に入るとそろそろ浴衣も片付ける時期になります。浴衣は、夏祭りのほんの、二、三回程度しか袖を通していなくてもなんとなく家庭の洗濯機で洗うには抵抗があるものです。


高いものだからと、ついついクリーニングに出してしまいがちです。でも、浴衣は着物でいえば普段着です。昔で言えば、湯上りに羽織っていた綿の着物でジャブジャブと手洗いしていたものです。


浴衣は自分で洗っても、そうそうトラブルを起こすようなものではありません。この機会にご自分で洗ってみるのもいいのではないでしょうか?


そこで、出来るだけ面倒なく洗える手入れ法を紹介しましょう。


まず、洗う前に浴衣を広げて汚れをチェックします。特に、浴衣の裾部分はよくチェックしましょう。泥はねしたりして汚れている場合が多いと思います。そういう場合は、部分洗い用液体洗剤かおしゃれ着洗い用の中性洗剤(ない場合は台所洗剤でもOK)を直接、汚れている部分につけてしみ込ませておきましょう。汚れがひどい場合は、この段階で少し手で揉み洗いしておきましょう。


また、見た目にはまったくきれいに見える部分でも、襟、肩から背中上部のところは、汗を吸いがちな部分です。ここをほっておくと、翌年取り出したときに油分が黄色く変色することが多いので注意しましょう。この部分にも、予め液体洗剤の原液を直接塗り込んで、生地になじませておくといいでしょう。


それから洗濯にとりかかります。洗濯する前には、浴衣をきれいに畳んでおきます。脇縫い、背縫いの直線と襟付けの線に沿って畳めばきれいにたためます。


両袖と着物裾部分が内側に入るように、着丈の4分の1の長さに四つ折りして、袖や裾が出てこないように、4つの隅をプラスチックピンチで留めるか、仕付け糸で綴じ付けます。


浴衣の洗濯は洗濯機を使い、水流は手洗いコースの弱水流で洗います。大きめなネットがあれば、その中にこの状態で入れて洗ってもいいですし、ネットがなくても、水流が弱ければ、この状態で洗っても大きく形態が変わることがないでしょう。ただ、水流が弱い分、汚れ落ちがよくなるように洗剤は洗濯用の(粉末)弱アルカリ洗剤を使ってください。浴衣と言えども綿ですから大丈夫です。


すすぎは洗剤が残らないように2回以上行いましょう。脱水は1分を目安にしてください。脱水にあまりに時間をかけすぎると浴衣の生地を痛めますので注意が必要です。


そして、仕上げすすぎの時に、柔軟剤とのり剤を1:1の割合で投入されるようにセットするといいでしょう。こうしておけば、あとのアイロンがけが簡単で、きれいにしっかりとかけることができます。


最後に、浴衣の干し方です。仕上げにアイロンをかけますので、洗濯時につけたピンチや仕付け糸を外し、畳んだ状態でふた折になるように干しましょう。1時間を目安に内側になっているところが外側になるように干し直し、さらに1時間干した後、アイロンをかけます。ですから、まだちょっと湿っている状態でアイロンをかけます。


アイロンは一番高い温度にして、縫い目を左手で引っ張りながらかけましょう。畳んで小じわがきれいに取れて、しゃきっとした仕上がりになるはずです。浴衣の洗濯は天気のいい日を選んで、干すときは直射に当たらないようにするのがポイントです。
タグ:浴衣 手入れ
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2007年07月16日

浴衣 色

浴衣をはじめとする和装の楽しみのひとつに色のあわせがあります。古典的な浴衣には、紺地と白地が多く見られますが、これは、暑い日本の夏を快適に過ごすための工夫の表れなのです。


白地の浴衣は昼用で、家の中で着ると真夏でも涼しく過ごせます。紺地の浴衣の場合、紺色に染めるために使われている「藍」の香りを虫が嫌うことから、虫の多く出る夕方から夜にかけて着用するのが良いとされているのです。


こうした機能的な色のあわせ以外にも、日本には伝統的にかさねの色目というものがあります。かさねの色目とは、平安時代(794年〜1192年)から鎌倉・室町時代(1192年〜1573年)の貴族の装束の色のことです。植物の花や実や根から「色素」を汲みだして絹などを染めあげた「染織物」の色のことを指します。


また、「かさね」を、「重(かさね)」と書くときは、衣の表地と裏地を重ねたときにできる「重層色」を指し、「襲(かさね)」と書くときは、衣を重ね着したときにできる「配合色」を指します。


宮廷に仕える女官たちは、季節の移り変わり、宮廷のおける「ハレ(公け)」と「ケ(平常)」、着る人の年齢や好み、個性などに合わせて、衣服を選ぶセンスや教養が必要とされていました。そして、自然への融和を大切にした平安貴族たちは、衣服の色にも自然の美を積極的に取り入れ、四季折々の自然を模した、日本ならではの美しい色・配色が生み出してきました。


「かさねの色目」は着物に使われる色のあわせですが、浴衣も夏用の着物なので、夏の重ねの色目が浴衣の色をあわせるときのよい参考になります。夏のかさねの色目のベースはさわやかな青と白です。


代表的なかさねの色目をご紹介しましょう。


まず代表的な浴衣は菖蒲(しょうぶ)です。菖蒲は、青(青)・薄青(薄青)・白(白)をベースにした青みの際立つさわやかな色のあわせです。 躑躅(つつじ)や撫子(なでしこ)は、青と白に紅をあわせたものです。クールな爽やかさの中に紅がまざることで華やかさが加えられます。


また、牡丹(ぼうたん)という淡蘇芳(白)をベースにした生絹があります。これは非常に上品な色合いです。 更に紫をあわせた杜若(かいつばた)の色目も上品です。淡紫(淡紫)・薄色(薄色)・青(青)・淡青(淡青)・紅をあわせたもので、大人の艶めきを演出できます。


女郎花(をみなべし)も面白い色のあわせのひとつです。これは縦糸が黄色、横糸が青の織物で全体として緑色がかった黄色になります。


浴衣にもこうした色のあわせを積極的に取り入れて伝統の美しさを堪能しましょう。
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2007年07月15日

浴衣に合わせる扇子と団扇

浴衣に華を添える粋な小物扇子があります。 着物や浴衣など和装の時にかばんの中にひとつ入れておくと、ちょっと汗ばむ季節や動いて熱くなった時などでも手軽に涼をとることができる便利な道具です。

一般的に見かけることの多い扇子は、木やプラスチックの骨に薄い紙を扇状にはり、たためるように折り目が細かくついているものです。 最近は100円ショップなどでも色々なデザインの扇子が安く販売されていますので、そのときの気分にあわせた多様なデザインをいろいろと楽しむことができます。

扇子には様々な使い方や意味があり、祭り事や贈り物としても使われることが多くあります。扇子の使い方にも意味があるというあたり、日本人の風情を感じます。 特に浴衣や着物のときには、懐やにさしておくだけでも風情が感じられてとても粋な感じになります。

この扇子は、もともとは団扇(うちわ)から出来たんです。 扇子はもともと中国で発明された団扇に由来します。 この団扇が日本に伝わってから100年ほど時間をかけて折りたたんで携帯しやすい形になったのが現在の扇子というわけです。

団扇は、あおぐ目的で使われるものですが、扇子はよりお洒落で美しい装身具として使われるようになりました。それに伴い、扇子のデザインはどんどんと洗練されたものになっていきます。季節ごとに扇子に描かれる絵は異なり、また季節にあわせた短歌などを書き込むことによって平安時代の人々は風流さを楽しんでいました。

現在でも人気の高い白檀(びゃくだん)の木でできた扇子は、平安時代には女性が顔や口元を隠すために常に常備しているものでした。 更に、その美しさから扇子を使った舞や踊りも作られ扇子の持つ意味は多種多様に広がっていきました。日本で考え出された扇子は、その後中国にも輸出されるようになったようです。中国で生まれたうちわが日本に伝わり、団扇をもとに作られた扇子が中国に輸出されていったという面白い経過があります。

ルーツが同じだからでしょうか、浴衣といえば「団扇(うちわ)」というイメージも強く、浴衣姿で帯の後ろにさっと差しておくだけでも季節感が増して爽やかな感じになります。カジュアルなイメージの強いうちわですが、中国では高貴な人の間でしか使われていないものでした。

現在はうちわはカジュアルに使えて風情もあるのですが、折りたためずかさばるのと、木でできた柄が若干大きかったため自分に合った大きさのものを選ぶのがポイントです。
タグ:浴衣 扇子 団扇
posted by 浴衣 at 12:00 | TrackBack(0) | 浴衣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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